漆皮(しっぴ)の器
ご近所の日本茶喫茶・ギャラリー「楽風」を紹介した記事に、「綿引千絵の漆のもの」(~4月15日)を開いているchieさんからコメントをいただいた。
で、さっそく楽風に行きました。喫茶室(といっても古民家の板の間)で開かれている漆器の小作品展。椀などの食器もあるけれど、小皿やアクセサリーといった小物もある。小粋なモノたち。
chieさんのつくる漆器は漆皮(しっぴ)と呼ばれ、牛の革に漆を塗ったもの。木に比べると革は細工が簡単で、さまざまな形をたやすくつくれるという。奈良時代に流行した伝統的技法を現代的なセンスで蘇らせた。(後記:漆革を「しっぴ」としていたが、chieさんから連絡があり、歴史的には漆革を「うるしかわ」と読んでいたが、現在は「しっぴ」と呼び、字を当てるなら漆皮でしょうとのことでしたので、そのように直しました)
銀色の小皿(長辺10センチほど)を求める。売り上げの一部は東日本大震災の義捐金として寄付されるとのこと。
ここはお茶屋さん。軒下に、かつて使われた道具が置いてあった。唐箕(とうみ)と呼ばれ、もともと脱穀した穀物ともみがらを風で選別する道具だが、ここではお茶の葉と茎と茶粉を選別するのに使っていたという。
Comments
おとといに引き続き、昨日も楽風に顔を出してきました。四角い小皿がなくなっていることに気付き、どなたかが持って帰ってくださったのだなーとうれしく感じておりました。
雄さまであったとは、大変光栄です。どうもありがとうございました。
シルバーですが、銀でなく錫粉を蒔いてあり、そのような質感になります。使っていくと、多少は色のトーンは落ちますが、銀のように灰色にまではなりません。
お楽しみいただけましたら幸いです。
Posted by: chie | April 04, 2011 12:16 PM
錫粉なのですか。銀とは少し肌合いが違うなと思っていました。使い込むとどう変わっていくのか楽しみです。
玉蔵院や別所沼にも行かれたそうですね。別所沼には公園の隅に桜の大きな古木があり、週末には満開になるでしょう。時間があればぜひいらしてください。
Posted by: 雄 | April 05, 2011 12:08 PM