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March 15, 2011

息をつめて

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introducing an opinion about the earthquake
(庭のヒヤシンス)

2日間、福島第一原発のニュースを息をつめるように見ている。すでにかなりの放射性物質が漏れ出し、最悪の事態もリアルなものとして想定しなければならないが(ニューヨークタイムスは「カタストロフに近づいている」と表現)、最終的なメルトダウンに至って大量の放射性物質が大気に放出されるチェルノブイリ級の事故になれば、その被害は計り知れない。いずれ原発そのものの根本的な見直しは当然のこととして、今はなんとか制御してほしいと祈るばかりだ。

この間、新聞・テレビ・ネットを見ていて、阪神大震災を経験した2人の発言が目についた。

ひとりは神戸大の精神科医だった中井久夫の「忘却こそ被災者の危機」という談話(朝日新聞、3月15日付)。中井は、「僕らは現地の中の声に耳を傾けるべきだと思う」と、こう言っている。

「周りのことが見えるようになった時に、体験を分かち合っていく事がとても大切になる。/忘れられるのが最大の危機だと思う。阪神大震災の時は、各自治体の救援の車が見えただけでも心の支えになった。それから温かいご飯と、ゆっくりと休める場所。災害直後はPTSDの予防にそれが一番重要になる」

もうひとりは、神戸女学院大で教えている内田樹のブログ「未曾有の災害のときに」。内田は、「このような場合に『安全なところにいるもの』の基本的なふるまいかたについて自戒をこめて確認しておきたい」として、「寛容」「臨機応変」「専門家への委託」を挙げている。

「寛容」は、「こういう状況のときに『否定的なことば』を発することは抑制すべきだ」ということ。「臨機応変」は「平時のルールと、非常時のルールは変わって当然」ということ。「専門家への委託」は、ややこみいった議論だけど、結論を言えば「オールジャパンでの支援というのは、ここに『政治イデオロギー』も『市場原理』も関与すべきではない、ということ」。

被災者の立場を体験した人の言葉として、心にとめておきたい。

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Comments

力、ですか。
一度は訪れないといけない居酒屋なんですけど。。
計画停電、夏前には終了することを願っています。

Posted by: kiku | March 17, 2011 at 12:58 AM

浦和駅前ではレッズの選手たちが募金活動をしていました。

計画停電は4月いっぱいの予定です。ぜひ「力」へいらしてください。一緒にやりましょう。

Posted by: 雄 | March 17, 2011 at 10:29 PM

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