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March 30, 2011

14年前の警告

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introducing an sssay about huge earthquake and nuclear power plant

庭のヒマラヤ雪ノ下。

地震学の石橋克彦(神戸大)が1997年に発表した「原発震災~破滅を避けるために」(「科学」1997年10月号、岩波書店)では、今回の福島第一原発の事態が「14年も前に恐ろしいほどの正確さで想定されていた」と毎日新聞が紹介している。

この論文を読むと、うーむ、たしかに原発設計時の想定を超えた地震や津波が起こりうること、非常電源を含めすべての安全装置が効かなくなる事態が起こりうること、建設後数十年を経た劣化で圧力容器すら破壊されかねないことなどが指摘されている。石橋は2005年の衆議院の公聴会でも同じ意見を述べているが、結局、これが生かされることはなかった。

石橋の論文を読んで、ほら、すでに予言されていたんだよ、などと言ってもあんまり意味はない。それよりもここでは、現在いちばん危険なのは、予想される東海地震の震源域に建てられている浜岡原発であると指摘されている。また、日本海側の原発も危険から免れないとも述べられている。

といって、終末論ふうな不安を煽るのは逆効果。この論文は思想的な反原発でなく、地震学者としての学問的なもの。ここで指摘された問題が根拠をもったものであることが現実によって証明された以上、こうした認識を多くの人が共有し、この国の原発をどうするのか、広く議論することが大切なんだと思う。

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