『アンストッパブル』 労働者階級の英雄
Unstoppable(Film review)
列車が暴走する。2人の男がそれを止めようとする。それだけの単純なストーリーで、こんな面白い映画ができるんだなあ。
映画はmovie(moving pictureの短縮形)とかmotion pictureと呼ばれることから分かるように、19世紀末に発明されたとき、映像が動き、それがまるで現実のように見えることで人々を驚かせ、見世物として人気を呼んだ。映画を発明したひとり、リュミエール兄弟が最初に劇場にかけた映画が「列車の到着」で、スクリーンの奥から驀進してくる列車に驚いた観客が、轢かれるのではないかと逃げ出したのは映画史上の有名なエピソードだ。「動く映像」は初めから列車と相性がよかったのだ。
以来、役者というより列車を主役にしたアクション映画はたくさんつくられてきた。無声映画ではバスター・キートンの、2台の蒸気機関車が追っかけあう『キートン将軍』を見たことがある。そのほか、思いつくだけでも『大陸横断超特急』とか『北国の帝王』とか、黒澤明原案の『暴走機関車』とか。『アンストッパブル(原題:Unstoppable)』の監督、トニー・スコットの前作『サブウェイ123 激突』でも、ラストでニューヨークの地下鉄が暴走した。爆走する列車と人間のドラマは、アクション映画の原型のようなものと言っていいかもしれない。
ペンシルバニア州で、操車場管制官の怠慢や機関士のミスから、無人の貨物列車が本線を暴走しはじめる。暴走列車と向き合うかたちで本線を走る別の貨物列車には、ベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と新米車掌のウィル(クリス・パイン)が乗務している。危険な化学物質とディーゼル燃料を運ぶ暴走列車は、止めようとするあらゆる手だてを失敗させて、人口が密集する都市の急カーブに向かって走りつづける。
暴走列車の鉄道はAWVRという架空の鉄道会社に設定されている。鉄道はペンシルバニア州内を走るけれども、操車場のある「ウィルキンス」や、AWVR本社があり、危険な急カーブのある町も「スタントン」と、架空の地名になっている。アメリカは政府も自治体も企業も映画製作に協力的だけど、さすがに暴走列車では現実の鉄道会社の名前を使えなかったらしい。もっとも「スタントン」は、ペンシルバニア西部の都市・ピッツバーグを想定しているようだ。
この映画は、2001年にオハイオ州で実際に起こった列車暴走事故、「CSX8888事件」を基にしている。その事故を映画化するに当たって、オハイオではなくペンシルバニアにしたのはなぜだろう? 架空の地名と鉄道会社名を使うなら、製作者の都合でどこでも好きな場所を選ぶことができる。暴走列車の向かう先はニューヨークとか、大都市にするほうが、よりスリリングになるではないか。それがなぜペンシルバニアなんだろう。
もっとも、以下の答えはすべて僕の想像なので、それが当たっているかどうかは分からない。僕の推測では、脚本のマーク・ボンバックと監督のトニー・スコットは、この映画の舞台としてオハイオでなくペンシルバニアの風景がほしかった。
ペンシルバニアは鉄鋼業や化学産業など工鉱業が盛んで、ピッツバーグにはアメリカ最大の製鉄会社USスチールがある。映画『ディアハンター』で、ロバート・デ・ニーロたち主人公が勤めていたのがペンシルバニアの製鉄工場だった。あの巨大で煤けた工場と、労働者が住む安普請の住宅群の映像を覚えておられる方もいよう。しかも『ディアハンター』の舞台だった1970年代以後、ペンシルバニアの製鉄業は日本などに押されて衰退し、多くの工場が閉鎖され、失業者も増えた。
『アンストッパブル』の暴走列車が走る舞台装置として、監督や脚本家は豊かな自然やのどかな田舎町だけでなく、うらぶれた町と煤けた工場の風景を必要としたのだと思う。だって、この映画はデンゼル・ワシントンをはじめとする労働者と、そのプライドをめぐる映画でもあるから。
会社からリストラを通告されているフランクは、妻と別れ、ティーンエイジャーの2人の娘がいる。娘は2人ともレストラン・フーターズでウェイトレスをしている。暴走列車を追う機関車のなかでそれを聞かされたウィルは、顔を赤らめ複雑な表情を浮かべる。フーターズ・ガールと呼ばれるこのチェーン店のウェイトレスの制服はタンクトップに短パンで、そのセクシーさが売り。ウィルはフーターズに行ったことがあるからこそ、フランクの娘がそういうレストランで働いていることに複雑な感情を持ち、その気持ちをフランクに知られたことで顔を赤らめたんだろう。そのウィルはといえば妻と別居中で、兄の家に同居している。フランクもウィルも、中下層の労働者階級に属している。
危うく衝突を逃れたフランクは、古びた機関車で暴走列車を追うことを独断で決める。本社の幹部から、「そんなことをしたらお前はクビだ」と言われたフランクは、「もうクビになっている」とリストラ通告があったことを告げる。にもかかわらず暴走列車を追いかけるのは、長年、機関士として働いてきた労働者としてのプライドがそうさせるからにほかならない。鉄道一家に生まれ、幹部にコネがあるウィルも、管理職の「やめろ」という警告をふりきってフランクと行動を共にする。
もちろんフランクやウィルのような労働者ばかりが出てくるわけじゃない。そもそも列車が暴走を始めたのは、機関士が規則を守らず列車を降りたり、操車場の作業員がブレーキ・パイプをつながなかった怠慢からなのだ。アメリカの一断面をのぞかせる、自分の仕事に責任を持たないいいかげんな労働者も含めて、『アンストッパブル』は労働者が主役の映画だった。
フランクとウィルは、操車場長のコニーと力を合わせ、本社の意向に逆らって暴走列車を追う。よく日本のドラマで、組織内の現場スタッフと現場を知らないエリートの対立が描かれるけれど、これはそれと似ているようでありながらどこか違う。
最近、階層分化が進んでいるけれど、文化や気質まで含めれば同質であることが多い日本と違って、アメリカははっきりした階層社会だから、汗をかいて働く労働者と本社のエリートの間には深い溝がある。労働者には彼らのコミュニティがあり、彼らの倫理と連帯感がある。デンゼル・ワシントンが演ずるのはそうした「労働者階級の英雄」(ジョン・レノン)だ。舞台をペンシルバニアにしたのも、そうした労働者が多い地域を舞台にしたかったからだろう。
ジョン・レノンが歌う "A working class hero is something to be." という存在を、デンゼルは見事に体現している。 彼は若いころ知的なエリート黒人という役が多かったけれど、トニー・スコットと組んだ『マイ・ボディガード』あたりから、陰影ある役柄もこなせばギャングもやるというふうに変化してきた。この映画でも、リストラされる老機関士の誇りを滲み出させていい。
トニー・スコットの演出は、いつものように早いテンポで細かいカットをつなぎ、緊迫感を徐々に高めてゆく。SFXを極力使わず、車から列車へ跳びうつるシーンなどもスタントを使って実際に撮影したという。デンゼル自身も走る貨車の屋根から屋根へ跳んだそうだ。そんな昔ふうのつくりかたが、この映画のリアリティを生んでいる。見事なアクション映画。
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» アンストッパブル [LOVE Cinemas 調布]
危険な薬物を大量に積んだ貨物列車が、人為的ミスによって暴走を始める。大惨事を防ぐためにベテラン機関士と新米車掌のコンビが大奮闘する姿を描いたパニックアクションムービーだ。『サブウェイ123 激突』でもコンビを組んだトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンに加え、今回は『スター・トレック』のクリス・パインが出演。暴走機関車の重厚な迫力に圧倒される。... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 03:53 PM
» 『アンストッパブル』 45年前の日本人は正しかった! [映画のブログ]
『アンストッパブル』の冒頭のカットに、ピンと来た人も多いだろう。
朝の操車場。
仕分線に並んだ多くの列車。
ガタタン、ガタタンと、貨車の触れ合う音が響く。
これは、黒澤明監督が撮ろ...... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 06:24 PM
» 「アンストッパブル」 UNSTOPPABLE [俺の明日はどっちだ]
・
最近再び始めてしまったツイッターで「余計な物を限りなく削ぎ落とした見事なハラハラ・ドキドキムーヴィー。トニー・スコット監督、兄貴にも劣らぬ好演出で思わず拍手!」と思わずつぶやいてしまった良い意味で70年代パニック映画を想起させるタイムリミット・サスペ...... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 08:21 PM
» 『アンストッパブル』 [ラムの大通り]
(原題:Unstoppable)
----トニー・スコット監督で列車が暴走。
しかも、主演がデンゼル・ワシントン。
これって、最近ほかにもなかった?
「『サブウェイ123 激突』のことだね。
ただ、個人的にはあの映画よりも
こちらの方が格段に楽しめたね。
物語は、これ以上な...... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 08:26 PM
» [映画『アンストッパブル』を観た] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆トニー・スコット監督は、先にもトレイン・パニック物『サブウェイ123/激突』を撮っているが、それは残念ながら、駄作だった。
しかし、今回の作品は、私、公開前から設定に胸を踊らせていた。
やっぱり、機関車にしても特急にしても、暴走したものを停める、ま...... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 09:29 PM
» 『アンストッパブル』 [Rabiovsky計画]
『アンストッパブル』公式サイト
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン
2010年/アメリカ/99分
おはなし Yahoo!映画
操車場に停車中の最新 ... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 09:44 PM
» アンストッパブル [だらだら無気力ブログ]
実際に起きた列車暴走事故を基に、大量の化学物質を積んだまま暴走を 始めてしまった貨物列車を、解雇予定のベテラン機関士と新米車掌が、 大惨事を防ぐべく命がけで貨物列車を止めようと奮闘する様をスリリングに 描いたサスペンスアクション。 主演は『サブウェイ123 …... [Read More]
Tracked on January 13, 2011 11:48 PM
» アンストッパブル やっべぇぇぇ!すっげぇぇぇっ! [労組書記長社労士のブログ]
【=3 -0-】 予告編を初めて見た瞬間に「絶対に観るt!!」って思ったこの映画、ようやく封切りを迎えたよ!o(@^◇^@)oワクワク
ペンシルバニア州のとある操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備士の人為的ミスによって無人のまま走り出してしまった。積荷は大量...... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 12:07 AM
» 映画「アンストッパブル」99分 張りつめた緊迫感に今年初の満点! [soramove]
「アンストッパブル」★★★★★面白かった
デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン出演
トニー・スコット監督、99分 、2011年1月7日公開、
2010,アメリカ,FOX
(原作:原題:UNSTOPPABLE )
→ ★映画のブログ★
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「実際の列車事故をベースにした作品、
小さな人為的ミスが重なり
有毒な科学薬品を搭載した無人列車が暴走!
こ... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 07:41 AM
» アンストッパブル [Akira's VOICE]
加速VS減速の手に汗握る攻防戦!!
[Read More]
Tracked on January 14, 2011 10:14 AM
» 「アンストッパブル」燃えるぜ~! [シネマ親父の“日々是妄言”]
[アンストッパブル] ブログ村キーワード
デンゼル・ワシントン×トニー・スコット5作目のタッグ!「アンストッパブル」(20世紀フォックス映画)。この前のコラボ作「サブウェイ123 激突」に続いて、“燃える男の鉄ちゃん魂ムービー”でございます。
その日、職務経験4か月の新米車掌ウィル(クリス・パイン)は、勤務28年のベテラン機関士・フランク(デンゼル・ワシントン)とコンビを組んで、旧式機関車1206号に乗り込み、貨物列車の移動を行なっていた。同じころ、操車場から最新鋭の貨物列車777号... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 07:24 PM
» アンストッパブル [ハクナマタタ]
一言で言うと、暴走列車を停めろ!
そういう物語
実話をもとに着想したというこの映画
とにかく手に汗握る
顔の筋肉の運動によい
ラストまで一気にひっぱる迫力の映像と緊迫感
終わったあと、やったぜ!という気分になる映画
実話をもとにした暴走列車を停める物... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 10:13 PM
» アンストッパブル [Recommend Movies]
列車を止める使命を託された、二人の男の物語
予告編を観てテンションが上がったので勇んで劇場へ♪
デンゼル・ワシントンって運行司令部勤務じゃなかったっけー
ペンシルベニア州にある操車場で最...... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 10:54 PM
» 『アンストッパブル』〜どや顔ワシントン〜 [Swing des Spoutniks]
『アンストッパブル』公式サイト監督:トニー・スコット出演:デンゼル・ワシントン クリス・パイン ロザリオ・ドーソン ケヴィン・ダン ジェシー・シュラムほか【あらすじ】 ... [Read More]
Tracked on January 14, 2011 11:08 PM
» 映画「アンストッパブル」感想 [タナウツネット雑記ブログ]
2011年映画観賞のトップバッターを飾る最初の映画は「アンストッパブル」。
新米機関士扮するクリス・パインと勤続29年のベテラン機関士役であるデンゼル・ワシントンが主役を演じる、トニー・スコット監督作品です。
映画「アンストッパブル」のストーリーは、2001年5月15日にアメリカのオハイオ州で実際に... [Read More]
Tracked on January 15, 2011 02:21 AM
» アンストッパブル [小部屋日記]
Unstoppable(2010/アメリカ)【劇場公開】
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン
生きて帰れたら、いいたいことがあるんだ。
通算5回目となるトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンのコラボレーション。
20...... [Read More]
Tracked on January 16, 2011 11:35 PM
» アンストッパブル [ゴリラも寄り道]
<<ストーリー>>操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、
列車はさらに加速...... [Read More]
Tracked on January 16, 2011 11:37 PM
» 映画:アンストッパブル Unstoppable エンディングまで一気通貫!のアクション大作。 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
確かに、タイトル通り。
重さ190トンの鉄のカダマリ、超重量の貨物列車777号が 無人の状態のまま4461馬力で駆け抜け、誰も停められない。
しかも、この貨物列車777号には危険物な化学物質が満載されていたのだ!
これがバッタバッタと車から何からぶっ飛ばして暴走。
た...... [Read More]
Tracked on January 17, 2011 01:57 AM
» (映画) アンストッパブル [ゼロから]
TV中継を見ながら実際の場面を見ているような感じがする映画でした。機関車の早い動きを見せるためにコマの一部カットを行って撮影の工夫していました [Read More]
Tracked on January 17, 2011 11:05 PM
» 「アンストッパブル」感想 [狂人ブログ ~旅立ち~]
トニー・スコット×デンゼル・ワシントンの名コンビ最新作は、2001年5月、オハイオ州で起きた貨物列車暴走事故を元にしたアクション大作。 毎回、この手の映画やニュース... [Read More]
Tracked on January 23, 2011 10:12 PM
» 映画:アンストッパブル [よしなしごと]
暴走した列車を止める映画ってこれまでも何度も映画化されたのに、なぜいま??アンストッパブルでした。 [Read More]
Tracked on January 26, 2011 12:44 PM
» 失うモノがない男、取り戻したいモノがある男。『アンストッパブル』 [水曜日のシネマ日記]
実際に起こった列車暴走事故をモデルに作られた映画です。 [Read More]
Tracked on January 29, 2011 10:40 PM
» アンストッパブル <ネタバレあり> [HAPPYMANIA]
いや~ 予想以上に面白かった~ 迫力満点やし ハラハラドキドキさせられるしほっとんど 電車で走ってるシーンばっかしやねんけど ひき込まれるで~コネで入ってきたウィルと ... [Read More]
Tracked on January 30, 2011 12:40 AM
» アンストッパブル [C'est joli〜ここちいい毎日を〜]
アンストッパブル'10:米◆原題:UNSTOPPABLE◆監督:トニー・スコット「サブウェイ123激突」「デジャヴ」◆主演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、ケヴィ ... [Read More]
Tracked on February 02, 2011 01:43 PM
» 映画「アンストッパブル」 [itchy1976の日記]
アンストッパブル 映画 - goo 映画
アンストッパブル(映画.com)
アンストッパブル@ぴあ映画生活
「アンストッパブル」オフィシャルサイト
アンストッパブル (映画) - Wikipedia
○作品データ(映画.com)
キャスト:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン
製作・監督:トニー・スコット
製作:ミミ・ロジャース、エリック・マクロード、ジュリー・ヨーン
脚本:マーク・ボンバック
撮影:ベン・セレシン
音楽:ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
原題:Unstopp... [Read More]
Tracked on February 05, 2011 06:27 PM
» 『アンストッパブル』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「アンストッパブル」□監督・製作 トニー・スコット □脚本 マーク・ボンバック □キャスト デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン■鑑賞日 1月10日(月)■劇場 109CINEMAS川崎■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想> 2001年、オハイオ州で起こった実話に基づく映画 最新鋭の貨物列車777号が、整備員のミスから走り出してしまう 無人で大暴走する貨物列車(全長800m、39両)を止めようと、 ベテラン機関士... [Read More]
Tracked on February 13, 2011 10:43 PM
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