サイラス・チェスナットを聴く
朝起きると、必ず音楽をかける。ジャズのこともあるし、そうでないこともある。ひとりのミュージシャンを聴きはじめるとしばらくは、持っているそのミュージシャンのCDをひとわたり、飽きるまで聴く(今はシャーデーで、「SOLDIER OF LOVE」ほか)。
先日、ふっとサイラス・チェスナットをかけた。久しぶりにサイラスの歯切れのいいピアノを聴いたら、いいんだなあこれが。1990年代に新鋭として売り出したサイラスがピアノ・トリオのアルバムを立てつづけに出したとき、何枚か買ったもの。そのサイラスが東京駅近くのコットン・クラブに出ると知って、聴きに出かけた(4月18日1stセット)。
まずはスタンダードの「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ユー」と「シャレード」から。ちっとも変わらないサイラスの音。力強くて、繊細で。鍵盤を乱打する高原状態が続いたかと思うと、さらりとシングル・ノートで酔わせる。定石通りにベースやドラムスにソロを受け渡すこともあまりせず、曲の最初から最後までピアノのワンマン状態。
オーソドックスなんだけど、古くない。最近はアフリカ系のミュージシャンも白人ジャズふうにいろんな音を出すけど、サイラスはあくまで王道を行く。根が明るい音なのも快い。
ほかにオリジナルの「ユーズ・ブルース」や「キャラバン」など。演奏時間が短いわりには(これは不満)、サイラスのピアノをたっぷり聴いた夜でした。
Comments
シャーデーの新しいの、いいですか?
ハスキーな声に弱いので、昔からファンです。でも繰り返し聴きすぎると、なぜか
シャーデーは飽きるのだ
Posted by: aya | April 19, 2010 11:36 PM
10年ぶりのアルバムだから、やはりいいですね。昔とちっとも変わらないけど(だから聴きすぎると飽きるのかな)。アルバムの出来は「LOVERS ROCK」のほうがいいかもしれないけど、今のところ毎日のように聴いてます。
Posted by: 雄 | April 20, 2010 08:51 PM