ソウルの旅(4)
夕闇がせまるころ、ホテルの部屋から外を見ると、びっしりつづく家並みに灯りがともっている。繁華街からそう遠くないのに、下町の雰囲気。
ホテル隣の狭い路地にはモーテルもあり、温泉マークのネオンが輝いている(写真には写ってないけど)。
翌朝、起きると外は雪だった。ホテル周辺は、照明器具や家具の卸問屋が並ぶ。東京でいえば御徒町か田原町の感じかな。
ホテルのある乙支路(ウルチロ)は、日本統治時代には黄金町という日本人街だった。当時、表通りは近代建築が建っていたが、裏通りには日本式木造住宅がたくさんあったらしい。戦後、そういうなりたちを残したまま市街地整理をしなかったために、こんなごちゃごちゃした町並みになったんだろう。
幅2メートルもない路地が、右に左に迷路のようにくねっている。抜けようとすると、すぐ行き止まる。
裏道を歩いていると、モツの串焼きを煮込んでいる店から暖かそうな湯気が立っていた。
雪はすぐに止み、最後に明洞(ミョンドン)へ。O君が女友達から頼まれた化粧品HANSKINを探して3軒ほど回ったが、どこも品切れだった。日本人にすごい人気らしい。緑豆のピンデトック(お焼き)と参鶏湯(サムゲタン)を食べ、お茶を飲んで、ソウルとお別れ。
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