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July 21, 2009

日比谷公園で山下トリオとバジェナト

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日曜の午後、日比谷公園に行ったらラテンのリズミカルな音楽が風に流れてきた。小音楽堂に人が集まっている。屋台からおいしそうな匂いも漂ってくる。近づくと、ヒスパニックらしい人々が踊ったり談笑したり。

チラシをもらったら、コロンビア共和国の独立記念日を祝うフェスティバルなのだった。舞台ではコロンビアの伝統音楽バジェナトのグループが本国からやってきて演奏している。日本にこんなにたくさんコロンビアの人たちがいるなんて知らなかった。

陽気に踊りまくるコロンビア人に囲まれ、いい気持になって緑の向こうの高層ビルを眺めていると、日比谷公園がセントラル・パークみたいに思えてきた。

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ところで今日は、野外音楽堂の「山下洋輔トリオ復活祭」に来たんだった。結成から40年、歴代のメンバーが集まって、一夜だけのリユニオン・セッションを繰り広げる。拙ブログを読んでいただき、ニューヨークで出会ったoboさん夫妻もいらっしゃるということで、松本楼で待ち合わせ軽く再会を祝して会場へ。

満員で、立ち見も数百人! 満杯の日比谷野音なんて、40年前の色とりどりのヘルメットと旗が揺れていた風景を思い出してしまうなあ。

演奏は1980年代の最後のトリオ(+1)から、初代トリオへと時間をさかのぼってゆく。まずは洋輔、小山彰太、林栄一で軽くジャブを繰り出してから、故武田和命の代役として菊地成孔が加わる。中学時代に山下トリオを聴いてたという菊地のアグレッシブな音に興奮。とくに武田の曲「Gentle November」で、フリーなタッチを交えながらのバラードが絶品だったな。

東の空に虹がかかる。天上の武田和命が山下トリオの演奏を聞きつけて寿いでいるように感じたのは僕だけじゃないだろう。

続いて洋輔、小山に國仲勝男のトリオ。そこから國仲が抜けて坂田明が加わる。僕が聴いた山下トリオはこの時期までだった。坂田は相変わらずのテンションで吹きまくる。

小山が抜けて森山威男が加わり、あの挑むような笑みを浮かべてスティックを振り下ろすと、会場がひときわ盛り上がる。もっと豪快だと記憶してたけど、意外に繊細でシャープなドラミングなんだな。

そして最後に坂田がステージから退いて中村誠一が加わり、初代山下トリオ。僕はこのトリオをいちばんよく聴いたから、ひときわ思い出がある。「木喰」など中村の曲を演奏。トリオを抜けた中村はオーソドックスなジャズをやってたから、長いことフリーでやってないはずだけど、昔のまんまでした。坂田のすっこ抜けたような音に比べて、乾いた情感がある。

いま聞くと、このトリオがいちばんフリージャズらしいフリージャズだったんだな。坂田明が入って、童謡の旋律を取り入れたりして日本的というか、個性的というか、オリジナリティが増して、外国で評価されたのはそういうところだったんだろう。

アンコールは歴代メンバー全員が揃って一曲。真夏の夜の夢みたいなひとときだった。

フリージャズは聴くものでなく、参加するもの。それは人を興奮させる。銀座へ出てobo夫妻ともう一度盛り上がり、再会を約して別れる。

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