New York State of Mind
ニューヨークで世話になったミュージシャンの友人が2人、同時に日本にやってきて、2日つづけてコンサートに出かける。
22日はジャズ・ボーカリスト、カンナ・ヒロコさんのライブ(六本木、ボストン・ドリームス)。アメリカへ行って20年以上、ブルックリンに住む彼女には、ブルックリンの町や日用品を買うショップ、マンハッタンのライブハウスをずいぶん案内してもらった。
持ち歌は古いジャズが多い彼女だけど、珍しく歌ったビリー・ジョエルの「ニューヨーク・ステイト・オブ・マインド」(ニューヨーク心模様、とでも訳すのかな)にニューヨークのいろんな情景を思い出し、ほろり。全編をスキャットで歌った「ブルー・モンク」も素敵でした。
23日は、前の記事で紹介した「KAISEI PLAYBACK 2009」(やなか音楽ホール)。中学・高校の同級生、ヴァイオリニスト・池田菊衛君と作曲家・淡海悟郎君が四十数年ぶりに共演した。
池田君も30年以上、ニューヨークに住んでいる。世界中で年100回のコンサートをこなす彼だけど、忙しい合間をぬって、車を持たない小生を乗せて郊外の自宅やニュージャージーのあちこちに連れていってくれた。2人がいなかったら僕のニューヨーク体験はずいぶん貧しいものになったはずで、カンナさんにも池田君にも頭が上がらない。
小生、このコンサートは発起人の一人なので、スタッフとして動く。ベートーベンの「スプリング・ソナタ」や淡海君作曲の「夢のあと」など10曲を、力のこもった演奏で。わずかな音合わせで見事なアンサンブル。10代のころ一緒にやった体感が、40年以上の時をこえて瞬時に目覚めたらしい。すごいもんです。
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