映画ベスト10・2008
今年もベスト10を選べるほどたくさん見てるわけじゃないけれど、半分は楽しみ、半分は自分の記憶のために選んでみました。
8月までニューヨークに滞在していたので、アメリカで見た映画と日本に帰ってから見た映画が混在しています。日本で公開されていない作品もあります。また今年日本で公開された『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『イースタン・プロミス』『エグザイル』『その土曜日、7時58分』なんかは去年のベスト10に入れたのではずしました。
日本映画も一緒のリストのつもりですが、1本も入りませんでした。アメリカではほとんど公開されないし、帰ってきてからも『トウキョウ・ソナタ』など数本しか見ていません。ただ、どれも期待したほどではありませんでした。
1 ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン
2 アイム・ノット・ゼア
3 マッド・ディテクティブ(神探)
4 チェチェンへ アレクサンドラの旅
5 パラノイド・パーク
6 トロピック・サンダー
7 ワイルド・バレット
8 僕らのミライへ逆回転
9 ダーク・ナイト
10 ヤング@ハート
『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』。「退屈の極み」と評する人もいる。ホウ・シャオシェンをずっと見てきた僕としては極めて個人的に、彼が独自のスタイルを純化させてきた、その極北を見たいという願望から。
『アイム・ノット・ゼア』の斬新な手法にも驚いた。ケイト・ブランシェットが素敵だ。
『マッド・ディテクティブ(神探)』。ジョニー・トー監督。日本では未公開。『エグザイル』がトー監督の職人としての快作だとすれば、これはひと癖もふた癖もあって作家的な要素を楽しめる。
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』。戦場も戦闘場面もなしに、戦争を大地の母の視点から見つめた揺るぎのなさに。
『パラノイド・パーク』。ジジイとして、青春映画には簡単にはいかれないぞ、と思ってるけど、これには参った。
『トロピック・サンダー』。コメディでありパロディであり業界内幕ものでもある。その毒っ気の強さに、アメリカ映画もやるなあ。
『ワイルド・バレット』。B級アクションの佳作。少年の目からみたアメリカ地獄巡り。
『僕らのミライへ逆回転』。映画への愛。ジャズへの愛。町への愛。
『ダーク・ナイト』。エンタテインメントがこんなに「ダーク」でいいのかなあ。クリストファー・ノーランは一貫したテイストで映画を撮ってる。
『ヤング@ハート』。還暦を過ぎた身として、素直に元気づけられる。
そのほか、『イントゥ・ザ・ワイルド』『アンダーカヴァー』『マルセイユの決着』『マイ・ブルーベリー・ナイツ』『ボーディング・ゲート』『タクシー・トゥー・ザ・ダークサイド』『ハニードリッパー』などが記憶に残った。
1年間、おつきあいくださった皆さん、ありがとうございます。良いお年をお迎えください。
Recent Comments