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October 13, 2006

バリー・ハリス at ふじみ野

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バリー・ハリスのコンサートを楽しんだ(12日、ふじみ野市勤労福祉センター)。バリー・ハリスは、バップと呼ばれるモダンジャズ・ピアノを創始したバド・パウエルのスタイルを伝える数少ない現役のピアニスト。尚美大学(ジャズ・コース)で教えるために来日し、地元のふじみ野で1回だけのコンサートを開いた。

足元もおぼつかない75歳、病に倒れ一時は指も思うように動かなかったと聞いたから心配したけれど、ピアノの前に座り鍵盤を弾きだすと、CDで聞いているいつものバリーの音があふれ出る。派手さはないけど、じっくり聞いていると人柄が滲み出てくるような年季の入ったピアノだね。バックは小杉敏(b)、木村由紀夫(ds)。

演奏したのは「チェロキー」「ラウンド・ミッドナイト」のバップの名曲。「ティー・フォー・ツー」などのスタンダード。「深い愛情」「ナシメント」といった自作の曲。

97年のアルバム「FIRST TIME EVER」は病後のせいかミディアム・テンポの曲(自作)が多かったけど、今回はアップ・テンポの曲もあって、50~60年代のバリーを思わせる速さでバップ・フレーズを弾ききる。すごいね。

「ラウンド・ミッドナイト」は、モンクふうな音も交えながら美しいバラード。この夜、いちばん印象に残った。

ミルトン・ナシメントに捧げた自作の「ナシメント」は軽快で、一度聞いたら忘れない独特のリズムとメロディーをもつ。作曲家としてのバリーも大したもの。「深い愛情」は日本でつくった曲で、静かな透明さを湛えている。

アンコールでは枯れたボーカルも披露した。会場の学生にも声を出させ、授業風景をかいま見せる。バリーはNYでもワークショップをやってすごい人気らしいけど、やっぱり教師である前に現役バリバリのミュージシャンであることに納得した2時間。心うきうきして会場を出た。


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