夜の「アール・デコの館」
東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)の夜間特別公開(8月26~31日)に出かけた。
1933(昭和8)年に完成した朝香宮邸は、パリに滞在していた朝香宮が当時流行だったアール・デコに心酔し、フランスのトップ・デザイナーを起用して造営した「アール・デコの館」として知られる。
昼間は何度か行ったことがあるけれど、この建物の本当の魅力は、周囲が暗くなり灯がともる夜になってはじめて明らかになる。間接照明のぼんやりした光に照らされて、建物の細部がエロティックに息づきはじめる。文化というのは、やはりカネのかかるものなんだな。
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