嶋津健一のレコーディング
ジャズ・ピアニスト嶋津健一のレコーディングに立ち会うという幸運を得た。スタジオに20人ほどの人を入れての録音。ジャズに限らず、スタジオ録音とライブ録音の差は大きいが(それぞれ長所短所があり、どちらがいいとも言えない)、スタジオの音の良さと、聴衆がいることによるテンションの高さの双方を狙ったのだろう。
嶋津健一(p)、加藤真一(b)、岡田啓太(ds)のトリオでスタンダード中心の選曲。といっても、オリジナリティーの強い嶋津のことだから、普通のピアノ・トリオとはちょっと違う。アップテンポの曲では実によくスイングして思わず体が動き出し、おっと音を立てちゃいけないんだ。けっこうたくさんあったバラードでは、個性的なアドリブにうっとり陶酔状態。6時間で17曲、ほとんどが1テイクでokになった。
長時間のセッションだったが、アルコール持ち込み可で、いい気分で聴く。こちらは拍手だけの「出演」だけど、弾き終えてピアノの残響が切れたとたんに間髪を入れず手をたたく。何曲かでは最初の拍手の音がこの僕です。10月の発売が楽しみ。写真は打ち合わせをする嶋津と加藤。
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Comments
はじめまして。
すごいですね。いいなぁ。
こういった嗜好でやるのもいいですね。
「6時間27曲」は結構酔いしれますね。
ジャズはホントに初心者なので
判りませんがまた、遊びにきます♪
Posted by: kazu | June 09, 2005 12:46 PM
>kazuさま
コメント、ありがとうございます。
午後1時に始めて7時すぎまで、1時間ほどのセッションを4回。take2を録ったのは3,4曲だけで、このトリオの息の合い方は見事でした。
Posted by: 雄 | June 09, 2005 04:44 PM