July 19, 2026

ラグビー 日本vsフランス

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ラグビー、ネーションズ・チャンピオンシップの日本代表対フランス代表戦(18日、国立競技場)。このチャンピオンシップ、ワールドカップ前年には各国が強化・セレクションのため代表戦を組むことが多いけど、それをシステム化して興業にしたということだろうか。日本代表にとってはヨーロッパの強豪と試合できるのはありがたい。

とはいえ、完敗でした。対等に戦えたのは前半の前半だけ。あとはスクラム、モール、接点の攻防、ハイボールの処理、どれもやられっぱなし。ゴール前に入られたら、ほとんど失点してた。参加12か国の最下位グループだから順当と言えば順当だけど、トップクラスとの差を見せつけられました。フランスリーグから帰ってきたスクラムハーフ、斎藤直人を久しぶりに見られたのは嬉しかった。トップチームで揉まれただけあって、安定してました。観客5万6000人。

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July 11, 2026

国会前へ

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国会前の「めちゃくちゃな政治に抗議する」デモへ。WWOF(we want our future)が主催するアクションで、先月に続いて二度目の参加。若い集団がやっているから、リズムマシーンのドラム音に乗せて叫ぶコールが音楽的で気持ちいい。前にいた女性は身体を揺らし、リズムをとりながらコールしてた。レイブに参加するノリか。前回の集会で、教育学者の本田由紀が「高市総理、そこをどけ」と発言して話題になったが、その言葉がさっそくコールに取り入れられてる。コールはほかに「武器より物価 なんとかしてよ」「まともな心の 政治がほしい」「嘘つく高市 いますぐやめろ」「あなたが総理で 恥ずかしい」などなど。主催者発表で27000人が集まった。

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July 10, 2026

『シラート』

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『シラート(原題:SIRAT)』を見て思い浮かべたのは、19世紀末、映画が誕生して間もない時期につくられた『ラ・シオタ駅への列車の到着』。駅のホームにカメラを据え、蒸気機関車が到着するのを撮った1分足らずの映画。観客は機関車がどんどん大きくなって自分に近づいてくるのに、自分が轢かれてしまうのではないかと恐れて逃げ出したという。これが事実だったかどうかは分からない。ただ、観客にそんな不安を与えるほどに、初期の見世物としての映画は驚きを与えるものだった。『シラート』は、そんな映画黎明期の驚異を再現している、と思った。特に、冒頭から最後まで大音量で流れる音楽(音響)と映像が。

アフリカの砂漠で開かれるレイブ・パーティに、中年男と小さな息子が紛れ込んでくる。男の娘が行方不明になり、探しにきたのだ。娘は見つからず、男と息子は小さな車で、次のレイブに行く2台の大型キャンピングカーについてサハラ砂漠と岩山を横断することになる。

砂漠に大型スピーカー20台以上を据えたパーティ。最初から最後まで、聴く者の心をかき乱し、不安をかきたてる重低音大音量の音楽が流れている。そしてサハラ砂漠と、そこに突き出る巨大な岩山の圧倒的な映像。映画を見ている間、その音と映像に晒される。それは映画を「鑑賞」するというより、「体験」するというに近い。地獄めぐりのような一行の旅は、今のわれわれが置かれている世界の比喩だろう。

この凄さは劇場でないと、パソコンやテレビの画面と音では体験できない。音楽・カンディング・レイ、音響・ライア・カサノバス、撮影・マウロ・エルセ、監督・オリベル・ラシェ。この名前は記憶しておこう。プロデューサーはペドロ・アルモドバル。

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July 06, 2026

『急に具合が悪くなる』

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なんだかよく分からないけど、今まで見たことのない映画を見てしまった。それが『急に具合が悪くなる』(濱口竜介監督)の3時間16分を見終わっての感想。物語の展開で観客を惹きつける大半の映画とは違うし、かといってヌーベルヴァーグ以後の反物語的な手法でもない。端正なスタイルの映画。女性主人公二人のシスターフッド映画に見えるけれど、そうくくってしまっては、この映画の大事なものを取り逃がす気もする。例えば真理が演出する劇中劇は病者と健常者にかかわるもので、それを演ずる役者は自閉症の孫を連れている。これもまた映画の核にかかわってくる。映画は主に二人の会話で進んでいくけれど、言葉をめぐる対話劇でもない。途中から肉体と肉体の接触といった、身体的なものが画面にせりあがってくる。斎藤幸平みたいな資本主義に関する哲学的議論があるかと思えば、夜のセーヌ河や京都近郊らしい山間の、なんとも美しい風景のショットがある。

高齢者施設で「ユマニチュード」という、患者の尊厳を守るケア技法を実践するマリー=ルー(ヴィルジニー・エフィラ)と、舞台の演出家でステージ4の癌を患っている真理(岡本多緒)がパリで出会う。二人がセーヌの河岸で、高齢者施設で、日本の里山の風景なかで、会話によって互いの存在への理解と共感を深めてゆく。二人が「出会うべくして出会った」その道程を、適度な距離を取りながらカメラが見ている。

後半、施設に住むことになった真理が、認知症などを患う入所者に身体を使ったワークショップを行う。それに反応した入所者や真理、介護者も入り混じって身体を触れあわせあう。いくつもの身体の部分と部分が絡みあう息をのむショットが「今まで見たこともない」という感覚を象徴していた。ヴィルジニー・エフィラ(『ベネデッタ』がよかった)と岡本多緒はカンヌ映画祭最優秀女優賞を同時受賞。

 

 

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June 24, 2026

南三陸町・高野会館

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仙台駅からバスで90分、海岸の南三陸温泉を訪れた。南三陸町は東日本大震災の津波で死者行方不明者831人という大きな被害を出している。滞在する間、民間が管理する震災遺構、高野会館を訪れることができた。高野会館は海岸から200メートルほど、町のいちばん賑やかな一角にあった4階建ての結婚式場。当日は近隣の高齢者が集まり芸能発表会が開かれていた。地震発生とともに従業員を先頭に参加者、近隣住民は4階と屋上に避難。40分後に高さ15メートルの津波が繰り返し押し寄せた。3階のフロアに立つ人の胸くらいの高さまで津波が押し寄せた跡が残っている。屋上も30センチ浸水したが、ここで一夜を明かし、327人と犬2匹の生命が助かった。現在、草原のなかに立つ高野会館の外観はそのままだが、中に入ると津波の凄まじさを語る光景が広がっている。
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高野会館から嵩上げされた国道を挟んで、町が管理する震災遺構、旧防災対策庁舎の3階建ての骨組みだけが残っている。当日、ここから避難指示を流していた女性職員が津波に吞み込まれ犠牲になったことは悲しいニュースとして全国に伝えられた。

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June 20, 2026

『将軍の都の客人』

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エイミー・スタンリー『将軍の都の客人』(みすず書房)の感想をブック・ナビにアップしました。

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June 08, 2026

リーグワン・プレーオフ決勝

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ラグビー・リーグワンのプレーオフ決勝、神戸スティーラーズvsクボタ・スピアーズへ(6月8日、国立競技場)。リーグ戦で1位、3位になった上位チーム同士の対決で、5万人余のファンが集まった。双方とも強力な攻撃力を持ち、凄まじいフォワード戦。ボール争奪やゴールライン上の攻防は肉塊がぶつかりあう音が響く。オールブラックス3人を擁する神戸が、トップリーグ時代の神戸製鋼以来、久々の優勝でした。レタリックはじめ世界のトップ選手を間近に見られる至福。力対力のラグビーを堪能しました。

 

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June 06, 2026

渡辺貞夫75周年記念コンサート

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渡辺貞夫がデビュー75年を記念して全国でコンサートを開いている。この日は東京の第一生命ホール(6月5日)。18歳でプロとして演奏を始めて75年。93歳になるが休憩をはさんで2時間、ステージに立ったまま一度も引っ込まず吹きつづけた。年齢を重ねた管楽器奏者は音が小さく、弱くなりがちだけど、若いころの音とまったく変わらない。バックは小野塚晃(p)、三嶋大輝(b)、竹村一哲(ds)の若いトリオ。

前半は自らの歩んだ道を振り返るような、正統派ジャズ。2曲目はチャールス・ミンガス作曲の「ノスタルジア・イン・タイムズスクエア」。1962年に渡米したとき、すぐに連れていかれたジャズクラブにミンガスが出ていた。そこに飛び入りし、演奏したのがこの曲、と。いきなり出会ったのがミンガスだったのか。あるいは、この曲が好きだったといって演奏したのがフランク・シナトラの曲。ほかに「ステラ・バイ・スターライト」なんかも。目をつぶってバラードの柔らかな音色に耳を傾けていると、過去に彼の演奏を聞いたいろんな場面が思い出される。

渡辺貞夫を初めて聞いたのは1968年だった。大塚のジャズギャラリー8。ボサノバやバップ曲の合間に、短くビートルズの「イエスタデイ」をソロで吹いたのが忘れられない。菊地雅章(p)、稲葉国光(b)、渡辺文雄(ds)のバックだった。

後半は渡辺が大きな影響を受けたアントニオ・カルロス・ジョビンの曲と、アフリカのテイストも多い自作の曲。ヒット曲である「カリフォルニア・シャワー」や「モーニング・アイランド」をいつ演るのかと思っていたら、遂に吹かず。この歳でなお現役でありつづける姿勢を見た。最後は彼の原点を確認するようにビバップふうな曲。アンコールはピアノとのデュオでさらりと。

こっちも80歳近い高齢者で彼を聞く最後になるかもしれないと思ったら、渡辺貞夫のアルトがいっそう切なく聞こえました。

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May 31, 2026

「密やかな美 小村雪岱のすべて」展

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「密やかな美 小村雪岱のすべて」展(~6月7日、千葉市美術館)へ。

 小村雪岱(こむら・せったい)は明治から昭和初期に活躍した日本画家。日本画・版画だけでなく、書籍の装幀家、挿絵画家、舞台装置家でもあった。当時は画家というより泉鏡花の小説『日本橋』の装幀で名を知られ、邦枝完二の連載小説『お傳地獄』挿画などで評判を取った。雪岱の魅力を一言で言えば、モダンなデザイン感覚あふれた日本画、だろうか。

好きなのは版画。単純な構図に切り詰めた静かな明治の風景は見飽きない。美人画は鈴木春信を現代的にしたような。小生、元単行本編集者ということもあり、鏡花の『日本橋』や『星の歌舞伎』の装幀・見返しには惚れ惚れする。こんな単行本つくってみたいものだ。連載小説の挿画は、凸版印刷術の発達もあり、単純な線と大胆な墨と白の対比を生かして見事。画家というより、メディアの特質を自分の表現にとりこんだ仕事に雪岱の本領があったんだろうな。

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May 30, 2026

国会前集会

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国会前の「せんそうさせない緊急アクション」へ。約1万人(主催者発表)が思い思いのプラカードやペンライトを持って集まってきた。若い人や女性が多い。we want our futureという市民グループが主催し、全国151会場で集会が開かれたそうだ。僕もJohn & Yokoの「WAR IS OVER IF YOU WANT IT」の小さなプラカードとペンライトを持って、若い人の中にもぐりこむ。発言も演説調でなく、多くは普通の喋り口調。ラップのリズムに乗ったコールでは「ナフサの不足は 政治の不足」なんてのもあった。

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